外注は安く抑えるためにするのではない
外注(アウトソース)とは?
製造会社などが、材料品の加工などを自社で行わず、外部の業者に注文してさせること
ここから、多くの場合、自社で行っていることを自社外に依頼して業務を担ってもらうことを外注と表現しています。
外注はいつするの?
外注のタイミングとして、3点あります。
①自社内でその業務を担える人材がいない、もしくは不足している場合
➁自社内で行っている業務をより効率化してできる場合
③自社内で行うより品質が高くなると見込まれる場合
①自社内でその業務を担える人材がいない、もしくは不足している場合
シンプルです。
人がいないので、その代わりをしてほしい、つまり意味的には「代行」です。その場合、自社内でしていることと同様の品質を求められ、費用も自社内と同様の費用で行うというのが大半。派遣社員などでこのようにマンパワーとして埋める場合もありますが、サービスとして提供している会社に業務を任せることもあります。
人員を抱えて業務をしてもらうより安くなればと思いますが、業務が明確に区切られており、自由な人材を雇用するほどのメリットはえられない。
➁自社内で行っている業務をより効率化してできる場合
業務の効率化によって短時間で成果が上がるというもの、最近よく耳にするRPA(ロボティック・プロセス・オートメーションといういつもきまって行うような業務を、パソコン内のソフトウエア型のロボットが代行・自動化するという概念)を活用するなど、業務に割かれていた人材の時間創出が目的。営業成績などもそうですが、毎月の月締め作業の一覧化や、複数のサイトから決められたデータを集めて分析するなど自動化することでかなりの時間を節約できます。
そういった業務の効率化を進められると期待して外注化します。
③自社内で行うより品質が高くなると見込まれる場合
取り扱える技術者がいない、作れる機材がない、役割を担える専門がいないなどの課題で外注化する場合、よりよい品質を求めて外注化を行います。ここで、大切なのは、外注先が自分が提案したことを理解したうえで、さらに提案してくることが当たり前です。
この際、自社内でやっていたことよりも品質を高めてくれるので、当然費用は高くなりますが、それを超えるメリットがある場合外注化します。
外注化の考え方について
外注化って今している業務を単純に肩代わりしてほしいというものから、より品質の高いものへ昇華してほしいと思うものまでたくさんあります。
その際、例えばレセプト業務を外注化した際は、医師のレセプト漏れを指摘したり、記載内容や方法などを統一したり、診療に対して、どのように進めていくとより効率が上がるか、報酬がいいかなどを提案できたりすることが強いメリットになると考えられます。
クラウドクリニックのように医療事務の業務をアウトソースする場合、そういった提案がたただの代行とは異なり、業務を効率化し、報酬を伸ばし、さらには、現場の医療事務スタッフへの教育などを通し安定した事業運営がかなえられると考えられます。
そして、人材不足に悩む医療現場においては、人が不足する、業務が滞るという心配がなく診療に専念できるというメリットもかなり大きいと思います。
外注化する業務を考え、現場ですることは何か、外注化することで磨かれる分野はどこかを考え、取り組んでいくことでさらに品質の高い医療が提供できると考えています。
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